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日本人に多いのはインスリン非依存型と呼ばれる2型糖尿病で、全体のおよそ95%を占めています。「三多一少」は典型的な症状のことで、「多飲、多食、多尿、体重減少」を示しています。2型は生活習慣病と言われることからもわかるように、治療に際しては食事療法、運動療法の併用が欠かせません。厳格に食事療法を守ることで7割以上が血糖のコントロールが可能と言われています。
糖尿病で怖いのが合併症です。三大合併症と言われる神経障害、網膜症、腎症はいずれも細小血管が障害されて起こるもので、網膜症に関しては毎年数千人が重症の視力障害におちいっており、成人の失明原因の一位となっています。
鍼灸治療の目的は重症度によってかわりますが、合併症の予防および進行の防止と言えるでしょう。筋緊張の緩和、全身の血流改善、自律神経のバランス調整を図ることで、より血糖のコントロールがスムーズに行われ、軽度の糖尿病が好転する例も数多く報告されています。神経炎や手足の冷え、全身のだるさなど個々の症状緩和にも効果があります。
古い文献にみられる「消渇〔しょうかち〕」は、全く同じ病気というわけではありませんが、糖尿病を表す言葉の一つと言えます。「かわきのやまい」ともいわれ、「肺」が熱を持つと多量の水を欲しがり、「胃熱」は飲食ともに増加させ、「腎」に病が及ぶと頻尿とともに尿が濁る等の症状を現すと言われます。
鍼灸は基本的に自身の持つ治癒力を高めることで病気に対処していく治療法です。「水溝」や「地機」など血糖を下げる効果があるとされる経穴はもちろん、その時の身体の状態に合わせて全身治療を勧めていきます。食事、運動、西洋医学による薬物療法と組み合わせることで、糖尿病に対してより効果的な治療が可能になります。